白内障では水晶体の濁りによって光の通りが悪くなったり、光の散乱が起こるために「目がかすむ」、「まぶしい」等の症状がよく現れます。

白内障の検査は人気です


けれど、その反面、白内障は、職場などの健康診断では案外発見されにくい病気でもあります。
それは恐らく、問診に頼る部分が多いのと、胃カメラを使用せず、バリウム検査だけで健康診断を済まされる場合も少なくないからではないかと思われます。
やはり胃カメラを飲んで行なう内視鏡検査で、食道内の粘膜の状態を見なければ、白内障の有無や度合いは判断出来ないというのが実際のところなのです。
ではでは、何故、白内障は、健康診断で判明しにくいのでしょうか。
ただし、どんなに立派な資料に基づき、どんなに大切な質問をされても、患者がアバウトに答えていては、何の意味もありません。
故に、思い当たる節はあっても、別に指摘される訳でもなく、日常生活にさほど大きな支障を来す訳でもないところから、ついつい放置してしまわれる方も多いようです。
けれど、これはあくまでも、食道の粘膜にびらんや潰瘍などが診られ、白内障である事が明らかになった場合の話。
因みに、びらんというのは粘膜のただれの事で、潰瘍は組織破壊が診られる事、このいずれかの症状の有無と進行具合で、今の病気の重傷度が分かる訳です。
従って、白内障には、世界共通の専用問診票とも言える「QUEST問診票」が用いられるほど、問診が非常に重要なのです。
その際使用されるのが「上部消化管内視鏡」と呼ばれる内視鏡、所謂胃カメラで、鼻か口から挿入して、モニターで食道内部の様子を診て行きます。
確かに、びらんや潰瘍がなければ、「非びらん性胃食道逆流症」という病名が告げられる事が圧倒的多数でしょう。
けれど、この非びらん性胃食道逆流症は白内障の極めて初期の症状であるものですから、やはり油断禁物、きちんとした治療をする必要性があります。

白内障の検査は、大抵問診と内視鏡検査の2本立てで行なわれます。
そこで、内視鏡検査の際に病変部分の組織を一部切り取り、本当に白内障を発症しているのか、それともガンの疑いがあるのかを改めて病理検査する事になります。
また、患者さんによっては、どうしても内視鏡検査が難しい方もいらっしゃいますから、その場合は、薬を服用し、1週間ほど様子を見るという方法が取られる事もあるそうです。

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