病気と健康最前線

気功師の主の施術はこれでとどまらず、その後、私の肩や背中、そして腰の前で風を切るは切る。
でも、気が付くと、気功師ってすごいよって人に堂々と語ってしまっていました。
行き先は那須高原、カリスマ的気功師のいる宿として有名な療養施設だと言います。

気功師というのは、人の気を自分の気で操り、心身の状態を改善していく人の事。
さてさて、私たちの旅は2泊3日の連泊ゆったりプランなので、取り敢えず初日は那須塩原の駅で少しうろちょろした後、すぐさまレンタカーを借りて宿へと向かいました。
迷う間もなく立ち尽くすことになった私の目の前で、いきなりサッと指を頭の先から足の先へと振りかざしたかと思うと、カリスマ的気功師の本領発揮。
それに、どうせなら賑やかな温泉街やリゾートタウンの雰囲気漂う那須温泉に止まりたかったのに、そこは西那須と、ちょっと静かです。
でも、まあせっかく友達がプランニングしてくれた旅だし、カリスマ的気功師がいてもいなくてもまあ関係ないかぁっと思い、出かけて行きました。
いきなり私の方によって来るなり、荷物を置いて、真っ直ぐ立ってみて下さいと一言。
結局往きの新幹線の中では、カリスマ的気功師の話などすっかり忘れ、心弾ませていたのであります。気功師なんて、そんなもの祈祷師と一緒で宛になる訳内でしょうっと思っていた私。
私はちょっと分かりませんが、さっきたまたまテレビで気功をやっていて、ふとその時の事を思い出しました。
とは言っても、日本では占い師や祈祷師、催眠術師や超能力者などと同じ、私のように、気功師を大して信じていない人も少なくない事でしょう。
あれは今から2年半ほど前の事、離婚して間もない私を気遣って、学生時代の親友が温泉旅行に誘ってくれました。
やっぱり久しぶりの温泉は嬉しいし、上げ膳据え膳で朝晩の食事が食べられるのも女には有り難い。
後で聞いた話によると、最初に指を前進に振りかざしたのは、どこが悪いかを診断するためのもので、後で風を切っていたのが治療になるそうです。
でも、私的には、カリスマ的なマッサージ師のいる宿なら分かるけど、カリスマ的気功師のいる宿なんてっていう感じ。
あなたは今、非常に疲れていて、しかも坐骨神経痛に苦しんでいると言い切るではありませんか。
とは言っても、痛みは何もなく、初めて気功師の施術を受けた驚き以外、何の違和感もありませんでした。
確かに、離婚して、これからは一人で生きて行かなければならないという精神的なプレッシャーや、急激に増やした仕事量に身も体もヘトヘトだったのはまぎれもない事実です。
気になる方は、カリスマ的気功師のいる宿という事で、旅行関連のブログやサイトを探してみられるといいのではないでしょうか。
到着して、チェックインの手続きをしていると、出て来たのが、大柄でガッチリした体格のちょっと怖そうなおじさん、どうやらこの人が噂のカリスマ的気功師のようです。
実際、それその通りなんだけど、なに、この気功師、祈祷師じゃないのって一瞬思ってしまいましたね。
それを見抜いたカリスマ的気功師のやっている高原の温泉旅館、もし今でもあって、あの主が気功をやっているとしたら、地震大丈夫だったのかなぁ。
療養施設と言っても、私たちが止まったのは超豪華な露天風呂付き客室、床暖房の施された管内や落ち着いた食事処を見ても、昔の湯治場というイメージは全くありません。
中国では気功師は立派な国家資格を持つ中医師の一人だそうです。
すると、面白いように体が軽くなり、人生で初めて気功師のすごさを体感した日となったのです。