験担ぎは縁起のいいことを再現しよう

しかし、実際統計をとってみると、験担ぎをする人の多くは、本番に強いと自信を持っている人の方が多い傾向にあるようです。

験担ぎは、縁起をぎえんと読んだことから、それが次第にげんという短い言葉に変わり、結果、そうなったと言われています。
また、連勝中の相撲取りが、験担ぎとして髭を剃らない、ということもよく言われますが、これこそ、日本人特有のものです。
前にやって良い結果を招いた行為について、そのことを縁起の良いものと考えて、再度行っていこうとすることが験担ぎになります。
例えば、試験の前日にカツ丼を食べるなどという験担ぎはよく知られていて、これは日本人が好きなパターンです。験担ぎというのは、簡単なことをすることで、良い結果を期待するという行為で、誰もが１つや2つは持っているものです。
こうした結果が出ているのは、まさに日本人は験担ぎ好きの国民であることを証明しています。
験をかつぐということから、それが浸透していき、普通に験担ぎという言葉が流行っていきました。
験には、仏教的な意味が込められていて、そうしたことも、日本人が験担ぎが好きな要因が隠されているのかもしれません。
その辺が、また、日本人の日本人たるゆえんで、験担ぎ好きのデリケートな一面が伺えます。
本番に弱いと思っている日本人は意外と多く、半数近くいるので、験担ぎしたくなるのも、当然なのかもしれません。
江戸時代から験担ぎという風習はあったことになり、日本人の中で今も生き続けているというのは、やはりその国民性にあるのでしょう。
本番に強い人なら、験担ぎのようなおまじないみたいなものは必要ないように思いますが、それとはまた別なんですね。

験担ぎと言うのは、例えば、勝負服を着て気合を入れるなど、緊張をほぐす効果もあります。
こうした験担ぎというのは、日本人の国民意識に合致しているようで、昔から日本人は、こうした行為を好みます。
また、日本人は、本番に弱いタイプが多いので、それが験担ぎ信仰につながっているのかもしれません。
1000万円以上の日本人の宝くじ高額当選者には、験担ぎをする人が多いというデータがでています。
1000万円以上の宝くじに当選をした日本人の70%以上の人が、験担ぎをしているというから驚きです。
本来は、縁起を担ぐという言葉だったのですが、江戸時代に流行った逆さ言葉から、験担ぎへと変化していったのです。
店などでよくする験担ぎとして、飲み屋が入り口に盛り塩をしたりする場合がありますが、これはお客さんが来るようにとの願いが込められています。